台湾Tex Electronics社のキーボード「Tex Shinobi」のレビュー。私が持っているのは日本語配列茶軸。

特徴
- トラックポイント付き、旧ThinkPad7段配列を再現したレイアウト。
- Fnキーを含むほぼすべてのキーの配列を変更可能。
- リストレスト付き。
- Cherry MX互換のキースイッチに変更可(DIYキットのみ)
トラックポイント
中央に付いている赤いポッチ。これをグリグリするとマウスカーソルが動く。ホームポジションを崩すことなくカーソルを動かせるという利点がある。カーソル速度はFnキーを使ったキーボード操作で変えることができる。
トラックポイントでありがちなドリフト現象(カーソルが勝手に動く)もほとんどない(5年使っていて1度きり)。
なおFnキーを押しながらトラックポイントを動かすとマウスホイールと同じ動作になり、これが地味に便利である。
配列の変更
「Tex Shinobi Web Configurator」というウェブツールでほぼすべてのキーの変更ができる。

{CapsLock}を{Enter}に変えたりはもちろん、AutoHotkeyなどで利用できるF13~F24、前述のトラックポイントの速度変更、Lang1/Lang2キーなどもある。
変更できないキーは以下の通り(他のキーを以下のキーに変更することはできる)。
- {ESC}
- 音量ミュート
- 音量小
- 音量大
「{Insert}を押したら代わりに{Ctrl}+c」というようなマクロは最大12個まで登録できる。残念ながらViaやRemapにあるような通常押しと長押しとで動作を切り替えるようなことはできない。
リストレスト付き
地味な利点だが、キーボード本体に手首を置くスペースが確保してある。キーの高いメカニカルキーボードにありがちな手首の負担が少ない。
キースイッチ変更可
DIYキット(自作キット)のみの特徴だが、ホットスワップに対応しており、Cherry MX互換のキースイッチにはんだ付けの必要なく変更可能である。というかDIYキットにはキースイッチが付いていないので別途購入する必要がある。
なおキーボード下部のマウススイッチ3つのみ、おそらくCherry MX ロープロファイルキースイッチがはんだ付けされており、ホットスワップではない。
キースイッチによっては、GHBキーのトラックポイントに干渉することがあるようなので注意が必要(下記サイトを参照)。

キーキャップについて
キーキャップについてはTEX独自の「ADA」というプロファイルである。段によって角度の違いなどはなく、1Uのキーキャップはどの段でも同じ形状である。
素材はPBTのようだが、ダブルショットであるようで、5年使っているが、どのキーも摩耗などで印字が消えたりはしていない。
付属のキーキャップにはMacでの利用を想定して{Cmd}や{Opt}のキーキャップがある。
その他、TALPKEYBOARDさんでいくつか取り扱いがある。

[死]というキーキャップのためだけに9,000円近いセットを買おうか真剣に悩んでいる。
残念なところ
- ViaやRemapが使えない。とはいえWeb ConfiguratorはわかりやすくよくできたUIなので、そういう意味では利点ではある。
- デカい。ただしテンキーが無い分、一般的なフルキーボードに比べて横は小さい。
- テンキーがない(個人的には要らない派だが)。
- 重い。1.2kg弱はある。持ち運びには向かない。
- (価格が)高い。センチュリーダイレクトで購入すると22,800円。メカニカルキーボードとしてはそれなりの値段ではある。ちなみに私はまだ日本で売られる前に台湾から輸入してしまい、購入後に通知された関税で悲鳴を上げた。馬鹿である。
- (事実上)BlueToothに対応していない。いやBLE Upgrade Kitsという追加キットはあるにはあるのだが、技適マークが取得されていない(ソースは下記サイト)。このためだろうがセンチュリーダイレクトではこのキットは売られていない。

総評
個人的にはこのキーボード無しではいられないくらい気に入っている。とにかくトラックポイントの出来が良い(使い心地で言えば本家を上回っているかもしれないとすら思う)。BLE Upgrade Kitsの技適マーク取得版を是非リリースして欲しい。


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