キーボード Tex Shinobi レビュー

日記

台湾Tex Electronics社のキーボード「Tex Shinobi」のレビュー。私が持っているのは日本語配列茶軸。

『 TEX Shinobi 』 TrackPoint搭載 日本語JIS配列 7段配置キーボード CHERRY MX 茶軸モデル [TEX-SH-0035]
かつてのThinkPadを彷彿とさせる、重厚なデザイン!7段配置のキーボード。TrackPoint搭載 日本語JIS配列。CHERRY MX 茶軸モデル
Shinobi
All new 7-row mechanical keyboard with Trackpoint /ThinkPad traditional layout : SK-8855 layout / Cherry MX1A switch / R...

特徴

  • トラックポイント付き、旧ThinkPad7段配列を再現したレイアウト。
  • Fnキーを含むほぼすべてのキーの配列を変更可能。
  • リストレスト付き。
  • Cherry MX互換のキースイッチに変更可(DIYキットのみ)

トラックポイント

中央に付いている赤いポッチ。これをグリグリするとマウスカーソルが動く。ホームポジションを崩すことなくカーソルを動かせるという利点がある。カーソル速度はFnキーを使ったキーボード操作で変えることができる。

トラックポイントでありがちなドリフト現象(カーソルが勝手に動く)もほとんどない(5年使っていて1度きり)。

なおFnキーを押しながらトラックポイントを動かすとマウスホイールと同じ動作になり、これが地味に便利である。

配列の変更

「Tex Shinobi Web Configurator」というウェブツールでほぼすべてのキーの変更ができる。

TEX shinobi Web Configurator
TEX shinobi programmable mechanical keyboard web configurator

{CapsLock}を{Enter}に変えたりはもちろん、AutoHotkeyなどで利用できるF13~F24、前述のトラックポイントの速度変更、Lang1/Lang2キーなどもある。

変更できないキーは以下の通り(他のキーを以下のキーに変更することはできる)。

  • {ESC}
  • 音量ミュート
  • 音量小
  • 音量大

「{Insert}を押したら代わりに{Ctrl}+c」というようなマクロは最大12個まで登録できる。残念ながらViaやRemapにあるような通常押しと長押しとで動作を切り替えるようなことはできない。

リストレスト付き

地味な利点だが、キーボード本体に手首を置くスペースが確保してある。キーの高いメカニカルキーボードにありがちな手首の負担が少ない。

キースイッチ変更可

DIYキット(自作キット)のみの特徴だが、ホットスワップに対応しており、Cherry MX互換のキースイッチにはんだ付けの必要なく変更可能である。というかDIYキットにはキースイッチが付いていないので別途購入する必要がある。

『 TEX Shinobi DIY Type (Hot-Swap) 』 日本語JIS配列 自作キット (キースイッチは付属しておりません。) [TEX-SHDIY-006H]
日本語JIS配列 Shinobiキーボードの組み立てキット! 組み立ても簡単なHot-Swapタイプ、キースイッチを別途ご用意頂く事でお好みのキー軸でShinobiキーボードを組み立てる事が可能です! ※尚、本製品にはキースイッチは含まれて...

なおキーボード下部のマウススイッチ3つのみ、おそらくCherry MX ロープロファイルキースイッチがはんだ付けされており、ホットスワップではない。

キースイッチによっては、GHBキーのトラックポイントに干渉することがあるようなので注意が必要(下記サイトを参照)。

『TEX Shinobiとキースイッチ選びの注意点 【トラックポイント】』
ThinkPadのトラックポイントがないと生きていけない体なので、趣味の悪いキーボードを買いました。 TEX Shinobi / JIS / HotSwap …

キーキャップについて

キーキャップについてはTEX独自の「ADA」というプロファイルである。段によって角度の違いなどはなく、1Uのキーキャップはどの段でも同じ形状である。

素材はPBTのようだが、ダブルショットであるようで、5年使っているが、どのキーも摩耗などで印字が消えたりはしていない。

付属のキーキャップにはMacでの利用を想定して{Cmd}{Opt}のキーキャップがある。

その他、TALPKEYBOARDさんでいくつか取り扱いがある。

ADA
TEX社が作ったプロファイルです。素材はブラックがABS、グレーとライトグレーはPBTです。DSAに似ていますが、より丸みを帯びた形状です。レトロでクラシカルなイメージのキーキャップです。
ADA
TEX社が作ったADAプロファイルです。素材はブラックがABS、グレーとライトグレーはPBTです。DSAに似ていますが、より丸みを帯びる形状で指が接触する面も丸みをつけています。レトロでクラシカルなイメージのキーキャップです。

[死]というキーキャップのためだけに9,000円近いセットを買おうか真剣に悩んでいる。

残念なところ

  • ViaやRemapが使えない。とはいえWeb ConfiguratorはわかりやすくよくできたUIなので、そういう意味では利点ではある。
  • デカい。ただしテンキーが無い分、一般的なフルキーボードに比べて横は小さい。
  • テンキーがない(個人的には要らない派だが)。
  • 重い。1.2kg弱はある。持ち運びには向かない。
  • (価格が)高い。センチュリーダイレクトで購入すると22,800円。メカニカルキーボードとしてはそれなりの値段ではある。ちなみに私はまだ日本で売られる前に台湾から輸入してしまい、購入後に通知された関税で悲鳴を上げた。馬鹿である。
  • (事実上)BlueToothに対応していない。いやBLE Upgrade Kitsという追加キットはあるにはあるのだが、技適マークが取得されていない(ソースは下記サイト)。このためだろうがセンチュリーダイレクトではこのキットは売られていない。
【買い物山脈】 キーボードの隠れた名作「TEX」、まだトラックポイント使ってない全人類に届け!
筆者はThinkPadのキーボードが大好きだ。その熱き想いは、これまでも弊誌にて「ThinkPad X1 nano」のレビューなどで存分に語ってきたが、キーボードの好みは人によって千差万別だ。

総評

個人的にはこのキーボード無しではいられないくらい気に入っている。とにかくトラックポイントの出来が良い(使い心地で言えば本家を上回っているかもしれないとすら思う)。BLE Upgrade Kitsの技適マーク取得版を是非リリースして欲しい。

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